この2択で判断できます。
世帯最適化したい人
下げたい単身・個人
ahamoは、NTTドコモが2021年3月にリリースしたオンライン特化型プランです。「ドコモの別会社」ではなく、あくまでドコモが提供するプランの一つ。つまり、同じドコモのネットワーク(回線)を使います。
よく誤解されますが、「ahamoは安い=電波が弱い・速度が遅い」ということはありません。回線自体は共通です。違いが生まれるのは、料金体系・サポート体制・使える付帯サービスの部分です。
イメージとしては、同じ高速道路を走るけれど、
ドコモ(通常プラン):スタッフのいるインフォメーション付きSA(サービスエリア)
ahamo:セルフ式の休憩スポット(基本は自分で解決、困ったら有料で相談可)
という感覚に近いです。走る道路は一緒。でも、途中で何かあった時の”助けてもらい方”が全然違う。
このことを頭に入れたうえで、具体的な7つの違いを見ていきましょう。
結論から言うと「ほぼ同じ、ただし条件による」
ahamoはドコモの回線を使用しており、通信速度に大きな差はなく、安定しています。ただし、細かく見ると状況によって差が出るポイントがあります。順番に解説します。
ahamoの通信速度の実測は、いつでも超速い速度で安定しています。ahamoはドコモと同じ速度です。平日の昼に速度が遅くなることもなく、時期による速度の変動もありません。
ただし、一部エリアで速度が遅くなる場合があります。特にアップロード速度が異常に遅くなり、ダウンロード速度も1Mbpsくらいになる場合があることには注意が必要です。
通常時はほぼ同じ速度ですが、回線が混雑した時にはプランによって速度が低下する場合があります。
ahamoとドコモでは具体的な優先順位は公表されていませんが、通信が混雑する状況では、ドコモの本ブランドの方が優先される可能性が高いと考えられます。
【ahamoとドコモの違い①】料金体系:シンプルさ vs 条件で世帯最適化
ahamoの料金:分かりやすいが一択
ahamoの料金プランは非常にシンプルです。
・30GB:月額2,970円(税込)
・国内通話:5分以内は何度でも無料、超過分は22円/30秒
・大盛り(+80GB追加):合計110GBで月額4,950円(税込)
・海外データ通信:30GBまで追加料金なし(対象エリア・条件あり)
選択肢がほぼ2つ(30GBか110GBか)なので、「どのプランにすれば安くなるか」で悩む必要がありません。月額が読みやすく、家計管理がしやすいのが強みです。
反面、「1GBしか使わない月もある」「家族の回線数に応じて割引を最大化したい」といったニーズには応えにくい設計です。
ドコモ(通常プラン)の料金:複雑だが最適化の余地が大きい
ドコモの通常プランは、家族の回線数・光回線・でんき・dカードなどとの組み合わせによって、割引が積み重なる設計です。
例えばドコモminiは、4GB 2,750円・10GB 3,850円を軸にしつつ、dカード/光/home 5G/でんき等の割引条件が設けられています。世帯全体で通信費を最適化している人ほど、ドコモ側の方がトータルコストで有利になりやすいです。
【ahamoとドコモの違い②】サポート:無料の対面相談 vs セルフ+有料店舗サポート
ahamoとドコモを分ける最大のポイントは、実はここです。「困った時に誰が助けてくれるか」の違いが、日常のストレス量に直結します。
ドコモ:ショップでの対面サポートが基本無料
ドコモの場合、近くのドコモショップに行けば、プランの見直しから端末設定のサポートまで、スタッフが対応してくれます。追加料金なし。待ち時間はあっても、お金の心配なく「とりあえず店に行けば何とかなる」という安心感があります。
高齢の親のスマホ設定、端末の故障相談、SIMカードの再発行、名義変更……こういったシーンで、この安心感の価値は非常に大きいです。
ahamo:基本はオンライン対応。店舗サポートは1回3,300円
ahamoのサポート窓口はチャット・公式サイトのFAQが中心です。電話によるサポートラインは限定的で、ドコモショップでの申込や手続きサポートを受けたい場合は1回3,300円(税込)のahamoサポート(店舗)が必要になります。
「セルフで解決できる人には全く問題ない」「でも年1回でも詰まったら3,300円払う可能性がある」と考えると、実質のコストはシンプルに計算できません。
毎月の節約額と、いざという時の出費可能性を天秤にかけて考えることが大切です。
【ahamoとドコモの違い③】家族割・家族通話:「割引ゼロ」と「通話条件の複雑さ」に要注意
家族での利用を前提にした場合、この差は特に重要です。
ahamoに「家族割引」はない
ドコモの通常プランにある「みんなドコモ割」のような家族割引制度は、ahamoには存在しません。何人で契約しようが、月額料金は変わりません。
家族間の通話無料条件がやや複雑
ahamoには「ファミリー割引グループ内通話無料」が一部適用されますが、ahamo回線側”から”発信する通話は無料対象外になるケースがあります。
つまり、「家族みんなでドコモグループにいるから通話無料でしょ?」と思っていたのに、ahamoに乗り換えた後で「有料になっていた」と気づく、という後悔パターンが発生しやすいのです。
家族への電話が多い方・親世代のスマホを自分が管理している方は、乗り換え前に必ず通話料金の条件を確認してください。
【ahamoとドコモの違い④】留守番電話・転送電話:仕事や親世代には重要なポイント
これは料金比較の記事では見落とされがちですが、実際に乗り換えてから「使えなくなった」と気づいて困る人が多い機能です。
ahamoでは留守番電話・転送電話が使えない
ahamoでは以下のサービスが利用不可です。
・留守番電話サービス
・転送でんわサービス
・キャッチホン
ドコモで契約中にこれらを使っていた場合、ahamoに移行すると自動解約になります。「解約の手続きが必要」ではなく、移行と同時に使えなくなるという点を覚えておいてください。
代替策はあるが、再設計が必要
端末側の留守電機能(伝言メモ)が使える機種であれば、それで代替できる場合があります。仕事用途で転送電話を使っていた場合は、IP電話サービスや別番号の活用といった”番号運用の再設計”が必要になります。
この再設計が面倒、または必要かどうか判断できないという方は、最初からドコモ通常プランのままにしておく方が安全です。乗り換え後のトラブル対応に費やす時間・ストレスは、節約額より高くつくことがあります。
【ahamoとドコモの違い⑤】キャリアメール(@docomo.ne.jp)の扱い
「@docomo.ne.jpのメールアドレスが変わると困る」という方は意外と多く、特に以下のケースで問題になります。
・銀行・証券口座の通知先に設定している
・学校・PTA・地域コミュニティの連絡網に登録している
・各種サービスの2段階認証メールを受信している
ahamoはキャリアメールが標準提供ではありません。GmailなどのWebメールに統一する運用が前提になります。
もし@docomo.ne.jpのメールアドレスを使い続けたい場合、「ドコモメール持ち運び」などの手段を検討することになりますが、その手続きや設定変更の手間が発生します。
「今使っているメールアドレスをどこに登録しているか」を棚卸ししてから乗り換えを判断することをおすすめします。
【ahamoとドコモの違い⑥】海外利用:ahamoが圧倒的に使いやすい
ここはahamoの強みが際立つポイントです。
ahamoは、海外渡航時も国内のデータ容量(30GB)の範囲内で、追加料金なしでデータ通信が利用できます(対象エリア・条件あり)。海外専用のオプションを申し込んだり、現地SIMを用意したりする手間が省けるのは、実用上の便利さとして大きいです。
ドコモ通常プランでも海外利用は可能ですが、「海外パケ放題」などのオプション加入が別途必要になるケースがあります。
年に1〜2回でも海外出張・旅行がある方にとっては、この差だけでahamoのコストパフォーマンスが逆転するほどのインパクトになることもあります。
【ahamoとドコモの違い⑦】支払い方法・請求の柔軟性
地味に見落とされがちですが、支払い方法の選択肢も確認しておきたいポイントです。
ドコモ通常プランでは請求書払い(コンビニ払い等)や口座振替など、複数の支払い手段に対応しています。家族の代表者がまとめて支払う、という世帯運用にも対応しやすいです。
ahamoはオンライン完結を前提とした設計のため、支払い手段に制約が生じる場合があります。「クレジットカードを持っていない」「家族名義でまとめて管理したい」という場合は、事前に公式サイトで確認しておきましょう。
ここまで7つの違いを見てきましたが、実際に後悔した人の声を整理すると、共通した3つのパターンに絞られます。
機能が消えた後悔
「留守電もキャッチホンも普段使っていないと思っていたのに、いざ着信を逃して初めて重要さに気づいた」というケース。使っていないと思っている機能ほど、なくなった時のダメージが大きいです。
割引計算のミス
「家族3人でドコモを使っているから割引があると思っていた。ahamoには家族割がないとは知らなかった」というケース。世帯単位で通信費を管理している方は、乗り換え前後の総額比較が必須です。
サポート有料の衝撃
「端末が故障したとき、ショップに行ったら3,300円かかると言われた。ドコモのままなら無料だったのに」というケース。店舗サポートを前提にしていた方が、コストの違いに後から気づくパターンです。
以下のYES/NOで判定できます。正直に答えてください。
結果の見方
Q4でYESが出たらドコモ確定(機能的な問題が発生する)Q3でYESが出たらドコモ有利(割引の恩恵を活かせる)
Q1・Q2でYES、Q3・Q4でNO → ahamoが向いている
迷いが残る場合は「不安要素が1つでもあるならドコモ」が後悔しにくい選択
ahamoへの乗り換えを検討している方は、以下を乗り換え前に必ずチェックしてください。
- 留守番電話・転送電話を使っていないか(使っているなら代替策を決めてから)
- キャリアメール(@docomo.ne.jp)をどこかに登録していないか
- 家族間通話の頻度と、その料金変化を計算したか
- キャッチホンが必要なシーンがないか
- 現在受けている割引(家族割・光セット等)が乗り換え後にどうなるか
- 世帯全体でのトータルコスト比較をしたか(個人単位だけで判断しない)
- 支払い方法が自分の条件に合っているか
- 近々名義変更・端末購入など、ショップでの手続きが必要な予定はないか
- 2段階認証の受信先がキャリアメールになっていないか
- LINEの年齢認証設定を確認したか(機種変・移行時に影響が出ることがある)
| 比較項目 | ahamo | ドコモ通常プラン |
|---|---|---|
| 月額料金(目安) | 30GB:2,970円 / 110GB:4,950円 | プラン・割引によって異なる |
| 回線・電波 | ドコモ網(共通) | ドコモ網(共通) |
| ショップサポート | 有料(1回3,300円) | 基本無料 |
| 家族割引 | なし | あり(みんなドコモ割等) |
| 留守番電話 | 利用不可 | 利用可 |
| 転送電話 | 利用不可 | 利用可 |
| キャッチホン | 利用不可 | 利用可 |
| キャリアメール | 標準提供なし | 提供あり |
| 海外データ通信 | 30GBまで追加料金なし | オプション加入が必要な場合あり |
| 通話(5分無料) | 標準付帯 | プランによる |
| 手続きの場所 | 基本オンライン | ショップ・オンライン両対応 |
こんな人はahamoがおすすめ
- 毎月のデータ使用量が30GB前後(または大容量の110GBが必要)
- スマホの設定・手続きをオンラインで完結できる
- 家族割・光セット割などに依存していない
- 留守番電話・転送電話が不要
- 海外出張・旅行が年に1回以上ある
- 固定費をシンプルに抑えたい
こんな人はドコモ通常プランがおすすめ
- ショップでの無料相談・サポートを使いたい
- 家族・光回線・dカードで世帯最適化している
- 留守番電話・転送電話・キャッチホンが必要
- @docomo.ne.jpのキャリアメールを継続利用したい
- 小容量で割引込みの低料金にしたい(ドコモmini等)
- 高齢家族のスマホを一緒に管理している
まとめ:違いの本質は「料金」と「サービス」
「毎月の料金」と「いざという時のサービス」のどちらが自分にとって重いか
これが判断基準になります。
ahamoは「自分で管理できる人」に向いている
オンライン完結・シンプルな料金体系で、コスパの高い選択肢です。
料金の数字だけ見て決めず、「自分の生活の中でスマホがどう使われているか」を見極めることが、後悔しない乗り換えへの唯一の道です。

